投稿日:2025年05月30日

西松建設株式会社 様
関東建築支社

スマートグラスを安全パトロールの1つの手段として活用いただいております。
遠方現場では、パトロール員の移動にかかる時間や費用のロスが大きく、特に移動時間の削減に効果があると考えスマートグラスを導入しました。また、リアルタイムで会話ができるため、パトロール員の指示や指導をその場の作業員に直接伝えることができるので通常のパトロールと同様に実施できています。さらに、カメラを通じてパトロール員が普段どのような点に注目しているかを若手に伝える良い機会にもなっています。

Before(導入前の課題)

・遠方現場への移動に時間がかかり、安全パトロールに充てられる時間が限られていた
・パトロール員の他業務との兼ね合いで、急な中止を余儀なくされることがあった
・公共交通機関の遅延・運休などの影響で現地へ行けないことがあった
・大雨や強風など悪天候による現場作業の中止で、パトロールも実施できないことがあった
・安全パトロールのスケジュール調整が難しく、計画通りに実施できないケースが多かった

After(導入後の効果)

・移動が不要となり、パトロールに充てられる時間を十分に確保できるようになった
・パトロール員の業務スケジュールに柔軟に対応できるようになり、急な中止が減少
・天候や交通機関の影響を受けずに、安定したパトロールの実施が可能となった
・現場作業の中止に関わらず、遠隔での確認や指示が継続できるようになった
・スケジュール調整の自由度が増し、計画通りのパトロールが実現しやすくなった

当時抱えていた課題

当時は、遠方現場への移動に時間がかかることで、実際にパトロールに充てられる時間が限られてしまうという課題がありました。また、パトロール員が他の業務と重なることで、予定していたパトロールを急に中止せざるを得ないこともありました。さらに、公共交通機関の遅延や運休、大雨・強風といった悪天候により現場作業自体が中止となるケースも多く、パトロールの実施が困難な状況も発生することもありスケジュールの調整が難しく、安定した安全管理が行いにくいという問題を抱えていました。

選定・導入までの経緯

スマートグラスの導入にあたってはいくつかの製品を比較検討しました。
InfoLinker3は画質や通話状況が良好で、通信環境においても柔軟性があり、現場によって通信状況が異なる中でも様々な場所で問題なく使用することができました。また、ハンズフリーでの操作が可能なため、安全パトロール中も両手を使って安全確認や作業補助ができ、現場内をスムーズに移動できる点も評価しました。
こうした点から実用性と安全性の両面で効果が期待できると判断して導入を決定しました。

導入時のポイント

導入時に特に気を付けたのは、現場のパトロール担当者が機器をスムーズに使いこなせるかどうかという点でした。
操作が複雑だと現場での負担になるため不安もありましたが、InfoLinker3は基本的に電源を入れるだけで接続が完了し、そのままパトロールを開始できたため特別なトレーニングも必要ありませんでした。また、現場では作業音が大きく通話が聞き取りにくいという懸念がありましたが、骨伝導イヤホンを併用することで音声がクリアに伝わり通話時の問題もすぐに解消されました。

導入してからの効果

スマートグラス導入後は、現場への移動が不要となったことで時間とコストの両面で大きな効果が得られました。
これまで安全パトロールのたびに発生していた移動時間(片道約2時間)や交通費(片道約5,000円)が不要となり業務効率が飛躍的に向上しました。
これにより、安全パトロールに充てられる時間を確保しやすくなり、現場の安全確認をより丁寧に行えるようになったほか、担当者の負担軽減や他業務との両立もしやすくなりました。移動の制約から解放されたことで、柔軟な対応が可能となりました。

今後の展望

現在は遠方の現場に絞ってスマートグラスを運用していますが、今後は都心の現場にも展開し、遠隔からの安全パトロールの機会をさらに増やしていきたいと考えています。
活用の機会を増やしていくことで現場の安全な職場環境づくりと業務効率化を一層進め、より多くの現場で迅速かつ正確な安全管理を実現したいと考えています。また現場でのデータ収集やリアルタイムのフィードバックを活用し、より高度な安全対策や作業改善にも繋げていけるように今後の運用範囲を広げていく予定です。

会社名
西松建設株式会社 様
事業内容
建設事業、開発事業、不動産事業